海と空の狭間で……
私は心底空に弱い__


苦手な。と、いうよりトラウマレベルのバイク。


なのに、空の甘い言葉に浮かれて乗ってしまった。


空もバイクに跨り、エンジンが掛けられる。


「ゆっくり走るから__」
「絶対だよ!!」


数秒後。
バイクが走り始めただけ。


周りの景色を見る限り、スピードは出していないと思う。


でも、ツルリと手が滑って落ちる自分を想像してしまうんだ。


涙目。

全身鳥肌。

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