海と空の狭間で……
次第にオロオロし始める、空。


「アスナ__。

そんなに怖かった?
マジでごめん……。
一言も声を発さなかったから、怖がっている事に気づかなかった……。

本当にごめん……」


空が申し訳無さそうな表情をしているから、『大丈夫だよ__』と、伝えたい。



なのに、バイクから視線がずらせない私。


一声目にでた言葉は最悪だ。


「ね、え……?帰りも、このバイクに乗るの……?」



それだけで、埋め尽くされる思考回路。
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