海と空の狭間で……
「ねえ、ねえ!!
早く中に入ろう!!」
「お、おう!」


本気で楽しみすぎる。


無意識に空の手を引き入口に向かう私。


気が付いた時には、後戻り出来ない状態だ。


手のひらに伝わるのは、少し冷たい空の手のひらの温度と感触。


やばい!!


意識したせいか、顔に熱を帯びる。


でも、大丈夫だよね__


夜だから紅色に染まっている事はバレないはずだ__


後は、激しく脈打つ鼓動がバレませんように。


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