海と空の狭間で……
何だか、どう反応したら良いか分からずに居ると車がピタリと止まった。


ドアが開き、空が私の手を握る。


「行こう!」
「う、うん」


車から降りると、家の中に入った。


「おかえりなさいませ!!」


玄関に入った瞬間、ゴツイ男が3人声を張り上げて挨拶をする。


なんていうか、明らかにそっちの世界の人って感じで体が硬直してしまう。


「ああ、ただいま!

俺、今日から海さんの家に住むから親父に伝えといて!!」
「若……?」
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