海と空の狭間で……
「ありがとう!貰う!!」
「やったー!!」


たったそれだけの事で、嬉しそうに笑うから狡い__



「ちょっと、部屋に直してくるね!」
「分かった!」


空のパーカーを手にして、自分の部屋に戻る。


今日から空と一緒に住める。


ひとつ屋根の下に空が居る事が嬉しくて仕方がない。


畳んだパーカを広げるとハンガーに掛けて、クローゼットに入れた。


空の匂いが微かに鼻を擽って、幸福感を感じる。
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