海と空の狭間で……
完全に2人の世界に浸った瞬間にドアをノックされ、体がビクリと震えた。


ドアがゆっくり開き、お兄ちゃんの姿が見える。


鋭い目付きで機嫌が良くない事が分かる。


「日が暮れてきたし、飯でも行くか?」


しかし、その口から出た言葉は以外でキョトンとしてしまう。


そんな私に気付いたのか、こちら側を見て軽く笑うお兄ちゃん。


一瞬で緊張の糸が切れた。


「飯。行かね?」
「行く!行く!」
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