海と空の狭間で……
ただ、お兄ちゃんは私の幸せを願ってくれている事は確かで__


きっと、空を家に迎えてくれた事も私の事を考えてくれての事だ。


そんな優しいお兄ちゃんに何か自分の言葉を伝えたくて、扉を開けた。


リビングで煙草を吸っている、お兄ちゃんが視界に入り近付く。


「あの……」


タバコの煙をスーッと出し、こちらを見たお兄ちゃん。


「どうした?」
「本当に私の事考えてくれてありがとう……」
「ただ__」
「ん?」
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