海と空の狭間で……
両親を失ったショックからなのか、お兄ちゃんまで私の前から消えそうな気がする。


怖い__


1度安心した後に不安がやって来るのは何故だろう。

どうしよう……

自分の感情をコントロール出来ない。


不安で仕方がなくて、お兄ちゃんのスーツの裾を掴む。


情けない事に震える手の平。


それに気付いても、裾を離す事が出来ない。


「お、お兄ちゃんは居なくならない?」
「居なくならないから、安心して……」
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