海と空の狭間で……
数分後__


かすみが部屋に戻って来た。


「クッキー渡せた?」
「うん!!
海さん、後で食べるみたい!!」


かすみは好き。
お兄ちゃんも好き。


でも、2人が付き合うとなると不安が隠せない。


「そうなんだ!」
「うん!
ねえ、アスナ……」
「ん?」


不安そうな表情で私の顔を覗き込む、かすみ。


だよね。


好きな人に告白したんだから、不安だらけだよね……


「もし、私が海さんに振られたら慰めてよー?」
「うん……。
でも、上手くいくように願ってる」
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