【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉
「た、高野さんが舞嶋結晶の元旦那だったなんて……」
確かに舞嶋結晶が結婚を発表した時は、相手は一般の方だと言っていた。舞嶋結晶の旦那さんって、どんな人なんだろうと思ってはいたけど……。
確かに本人が15歳も年の差があるとは、言っていた気がしたけど。
「俺もまさか、自分が舞嶋結晶と結婚するとは夢にも思ってなかったけどな」
「すごい……」
「まぁもう離婚したし、結晶は他人だから。関係ねぇけどな」
「高野さん。その話……もう少し詳しく聞いてもいいですか?」
と言いつつも、高野さんと舞嶋結晶の馴れ初めとか気になってしまったわたしは、その日の夜高野さんに深く詰め寄って話を聞いてしまった。
おかげで家に帰った頃には、もうすぐでクリスマスが終わりかけようとしていた。
「お腹いっぱい……。もう食べられない」
「食いすぎたな」
「ねぇ。流石にラーメン大盛りはキツかった……」
ソファに項垂(うなだ)れながらそう言うと、日向は「だから大盛りでいいのか?って聞いただろ?」と返してきた。
「本当だよ……。普通にしておけばよかった」
「だから言ったのに」