【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉
って……。なんでわたしはこんなにあたふたしたいるのだろう……。
おかしい。おかしいよ、わたし……!
「ブハハハっ……! お前本当に面白いな!」
「や、やめてください! お、面白くなんてありません……!」
門野さんはいつもこうやって、わたしをからかってくる。 だけど躓いたり、悩んだりした時、いつも笑わせてくれたりするのが門野さんだ。
わたしはいつもこんな門野さんたちに、すごく助けられている。 門野さんたちがいてくれるから、こうして刑事として働くことが出来ている。
「俺も好きだぞ?笹野のそういうからかい甲斐のある所」
「もうっ、門野さんまでひどいです……!」
だけど捜査一課って、わたしが想像しているよりもずっと楽しい所だった。みんな優しいし、助けてくれる。
だけどいざとなったら本当にカッコイイし、だから刑事って仕事に、憧れた。
「よし、そんな笹野には特別に、俺の焼きそばパンをやろう」
「え、いいんですか?」
「ああ。 それ食ったら、また捜査に戻るぞ」
「はい。ありがとうございます」
わたしは頂いた焼きそばパンを、頬張った。