【完結】甘くて危険な恋の方程式〈捜査一課、女刑事の恋と事件の捜査ファイル〉
仕事をしている時は、恋愛のことなんて考えている余裕なんて、わたしにはまだない。
だけど日向はいつだって、どんな時だってわたしのことを考えてくれている。
わたしが危ない目に遭っている時も、日向はわたしのことを心配してくれる。 怪我をしていたら、おぶって医務室まで運んでくれて、手当してくれる。
そんな優しい人なんだ、日向は……。
「いただきます」
家に帰り、一緒に夕飯を食べながらテレビを見たり、映画を見たりするの至福の一時だ。
日向はわたしの手料理をいつも、美味しいって残さずに食べてくれる。
「ごちそうさまでした」
「はい」
夕飯を食べ終えた後は、いつも日向は食器を片付けてくれる。
時には食器も洗ってくれるし、ありがたい。
「つぼみ、先風呂入る?」
「いいの?」
と問いかけると「ああ。つぼみ先入れよ」と日向は言ってくれた。
「ありがとう。 じゃあ入ってこようかな」
日向の言葉に甘えて、先にお風呂に入ることにした。
一日歩き回った後の足はパンパンで、とても浮腫んでいる。ヒールを履いているせいか、むくみがひどくなった気がする。