腐女子な女!
先生と言ったら、右手は鬼!


「いや・・・ゴメンゴメン・・・俺も男連中の目があるからさ・・・あんまり女子をはべらすというイメージもたれたくないんだよな・・・」


 授業が終わり、様々な殺気立つ目線を浴びながら、私と、佐倉くんは国語研究室と目指す。


 途中、私を誘った理由はソレだった。


 つまり、彼は彼で他の男共の目線を気にしていると言うわけなのだ。


 そりゃ、女子に付きまとわれたら、他の男共の目線が気が気でないだろう。


 靴に画鋲とか入れられちゃうかもしれないし・・・。


「だったら、私じゃなくて男友達誘えば、いいじゃないの?」


 素直に言ってみるが・・・


「夏目先生が驚くだろうが・・・国語係りの如月さんが来なくて、他の男が来たら・・・」


 ・・・・ごもっともな理由だ。


「なぜ、国語係りになってしまったのか・・・」


 いや、まぁたいした理由なくただ、単に他にやりたいこともなかったから、なっただけなのだが、まさか、それがこんな結果につながるとは・・・。


「まぁ気にするなよ。俺は如月さんでよかったと思ってるよ。正直、他の女子より話しやすいし・・・」


「そんなやすっぽい、口説き文句で、私は落ちない!」


 とりあえず、断固拒否!


 お前がどれだけ良い男であろうと、三次元である以上、私は落ちない!


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