腐女子な女!
「そうそう、そういうところ・・・。如月さんが男だったら、絶対良い友達になれたのになぁ・・・。」
言うと、ケラケラと笑う佐倉君。
なに言ってんの!?男だったら、あんな本やこんな本を実態する側になってしまうじゃないか?
あんな痛そうなこと、見る分にいいけど、やるのなんて絶対ゴメンよ!
「お~来たか如月。悪いけど、このプリントを昼休み中に・・・って、佐倉もか?なんだ?二人はそういう関係なのか?」
国語研究室の扉をくぐると、タバコの臭いと、紫煙の煙。
そして、タバコをくわえた夏目先生他、6名の国語科の先生を見ることが出来た。
30代半ばの女性教師。
もう・・・行き遅れなのは分かっているからって、生徒の前でタバコを吸うのはやりすぎじゃないのかな?
10年前の学園ドラマじゃないのだし、少し生徒の健康にも気を使おうよ。
「「違います!」」
二人で断固拒否した。
「あれ?違うのか?・・・私の勘も鈍ったな・・・。」
いえ、先生の勘はおそらく昔から鈍ってます。
そうでなければ、その左手の薬指に指輪をつけていてもおかしくない年齢です。
「まぁ、いいや・・・それじゃあ、二人で・・・。」
「それより、先生、この前のやつ・・・読んでくれましたか?」
佐倉君が、私の前に乗り出して口を開く。
・・・前のやつ?