腐女子な女!


「ん?・・・あぁ、あれか・・・うん、一応目を通したぞ。なんだ?ここで言って欲しいのか?」


「はい。出来れば早く。」


 ?・・・何の話だろう?


 考えるまもなく、夏目先生は、机の引き出しから、紙の束を取り出す。


 パソコンで打ってある、その文字は・・・小説か?


「う~ん・・・まぁ、構成は悪くないな。起承転結もしっかりしている。文章自体も悪くないが、何が悪いか私ではなぁ・・・。」


 頭を抱えて、紙の束を眺める先生。


「・・・夏目くんって・・・小説書くの?」


 思わず、気になって聞いてみた。


「ん?あぁ、如月も読むか?佐倉の書いた小説・・・。」


 タバコをくわえながら、紙の束を私に差し出す夏目先生。


 おぅ!意外な展開だ!


「え?いや・・・私は・・・。」


「あ、そうだ。せっかくだから、如月さんも読んでみてくれよ。俺の書いた作品なんだけど、今ひとつ、どこが悪いのか、先生だと要領得なくてさ・・・。」


 えぇ!


 こういうのって、普通、読まれるの嫌がるんじゃないの?


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