腐女子な女!
図書室って、なんかエロそうだよね!

「それで、君は今日も佐倉くんと二人きりで、甘い甘い個人授業を受けるわけだね。」


 次の日の昼休み。


 亜紀と奈津にことの成り行きを話してみた。


 黙っているのもばつが悪いし、何より勘違いされても困る。


「ですから、お二人もどうですか?・・・と・・・」


 一応、言ってみるが・・・。


「断固拒否します。」


 あれ?奈津さん?


「私たちだって、そこまで未練がましくはありません。」


 亜紀さんも・・・。


「え?だって昨日は・・・。」


 あんなに、私のことを睨んでいたお二人は、いずこに・・・?


「あのね・・・そこまで行ったら、もうアンタが佐倉くんをゲットする以外に道はないのよ!」


「そうよ!そんなチャンス生かさず、佐倉くんと、あんたがくっつかなかったら、私たちが許さないわ!」


 えぇ~昨日の今日で、そこまで身のフリが変わるのですかお二人は・・・。


「あ~あ、佐倉くんにそんな趣味があったとは・・・」


 亜紀がおもむろにそんな言葉を口に開く。


「私も、もっと読書家だったら、佐倉君に近づけるのに・・・。」


 奈津もソレに続くが・・・。


「いや、たぶん大丈夫だと思うよ。佐倉くんはより多くの人に作品を読んでもらいたい・・・みたいなことをいっていたから・・・。」


 だから、二人が読みたいと言っても、決して否定はしないかと・・・。

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