腐女子な女!

「・・・アクションシーンって、絶対、それぞれの好みが出るのよね・・・。」


 そして、結局放課後。


 二人の忠告をモロに無視して、私は彼の『小説作り』に専念することにした。


 っていうか・・・周りがどれだけ騒ごうと、やっぱり三次元の男に萌えはない・・・。


 腐るところまで腐ると、三次元も二次元変換機能が着くことが出来るため、腐女子だろうと彼氏が出来るらしいのだが・・・私は、どうもそこまで進化していないらしい。


 乙女→腐女子→貴腐人→お蝶(超)腐人と、人は進化するらしいが、そこから考えると、私はまだ乙女レベルなのだろうか?


 ・・・というより、ただ単に佐倉くんが私の好みではない話なのかもしれないけど・・・。


「う~ん・・・でも、最近の作品はアクションありきだぞ。某作品なんてその半数がアクションシーンで埋まっているし・・・。」


 ごもっとも。


「アレも、くどくて私は好きじゃないけどね・・・。」


「お前の好みは、この際どうでもいいだろう?」


 ・・・また、『お前』か・・・馴れ馴れしいな・・・。


「流行りは確かに、アクションシーン満載の作品かもね・・・でも、だったら尚のこと、アクションシーンの描写には力入れなよ。これじゃあ、あっさりでもなければ、迫力もない、ただの、しつこいコッテリ風味のアクションシーンになってる。」


 とりあえず、思ったことをそのまま口にしてみた。


「なるほど・・・。如月さん、さすがだね。っていうか、本当にそこまで読み取れてどうしてプロにならないの?」


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