腐女子な女!

 次の日・・・。


 学校に来ると、上履きの中に画鋲が入っていた。


 ・・・・・・古典的!!


「いや・・・古典的の方がダメージはでかいのか・・・。」


 しかし、まいったな・・・。


 このまま行くと、もしかして、教室の中で私の机がないとか、教科書にらくがきがしてあるとか、あるかもしれないな・・・。


 ・・・・・・・・。


「訴えるか。」


 結論は早かった。


 まぁ、世の中いじめにあうと、泣き寝入りしてしまうのが常らしいが、私はそこまで弱い人間ではない。


 学校の先生とは、何のためにいるのか?


 それは、生徒のためである!!


 だから、とりあえず、そんなコトになったら、先生に報告することに決めた。


 ・・・が


「まぁ・・・良かったか・・・。」


 とりあえず、教室に机はあったし、教科書も無事だった。


 しかし・・・


「あんな、女のどこがいいのかしらね?」


「佐倉くんに色仕掛けでもしたんじゃない?」


「やだ・・・それって、卑猥すぎだって。ハハハ・・・」


 ・・・聞こえてるっちゅうねん・・・・・。


「古典的だね・・・。」


 私が、あきれてため息をついた瞬間、亜紀が私に声をかけてきた。


「おはよう。亜紀。」


「おはよう、知美・・・まぁ、昨日の一件でどうなることだと思ったけど、まさか、こうも古典的な手段に出てくるとは・・・女の嫉妬とは恐ろしいね、まったく。」


 亜紀も女じゃなかった?
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