腐女子な女!

「そう・・・でも、俺は如月さんが書いた小説を読んでみたいな・・・。」


 コイツ・・・。


「そんな言葉では、私は落ちないと言った!」


 そこまで口にして・・・・・・・。


「分かってるよ・・・。」


 佐倉くんの顔が目の前に近づいていた。


「!!」


 反応が遅れた。


 咄嗟に口を押さえた私は、さすがだと思う。


「な・・・何をしようとしている!」


 全力で足を引いたら、つまづいてこけた。


「いや・・・髪の毛に虫が・・・。」


 言われて、頭に虫が引っかかっているのを自覚する。


 おのれ・・・蚊の分際で私をここまで追い詰めるとは・・・。


「い・・・言われれば分かります!はぁ・・・焦った・・・。」


 とりあえず、体制を整えて、立ち上がる。


 パンツ・・・見られてないよね?


 まぁ、どちらにしても短パンぐらい履いているけど・・・。


 スカートのバーカ!


 女子も、ズボンとスカートの自由ぐらいは与えるべきだ。


 ・・・?そうすると、男子もスカートOKにしないと、不公平か・・・。


 ・・・・・・・・・・・・・・・取り合えず、似合うやつがいないから自重してもらおう。


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