腐女子な女!

「如月さんは・・・なびかないんだね?」


 ・・・・・・・は?


「いや、別にこういうと、自惚れ発言に聞こえるから、言わないでおこうと思ったのだけどさ・・・俺ってけっこう顔には自信があったからさ・・・。」


 そりゃ、モデルにスカウトされるぐらいですからね・・・。


「顔だけでなびく女なんて数が限られているでしょ?」


 と言うより、私は三次元という時点で全力NGなのだが・・・。


「それもそうだ・・・俺の攻め方が間違っていたよ。」


 ・・・・・・・・・・はい?


 いやいや・・・待ちましょう。


 ちょっと待ちましょう。


「いや・・・それって・・・」


「俺が、ホントに小説のアドバイスを聞きたいためだけに、如月さんに声をかけたと思っていたの?」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「待った!!」


 とりあえず、大声を上げた。


 それ以上は聞かない。


 聞きたくない!!


「俺は如月さんが・・・。」


「私、そういうの興味ないから!」


 それが、返事。


 急いで荷物をまとめる。


 逃げたかった。


 全力で逃げようと思った。


< 38 / 62 >

この作品をシェア

pagetop