腐女子な女!

「まぁ、高値の花ってやつだもんね・・・」


 昼休み。亜紀の反応はアッサリしていたものだった。


「でもさぁ~告白してきたのが、向こうなら普通考えない?『考えさせて』って言えば、保留状態にもできたじゃない。」


 奈津の言葉。


「そんなコト言える状況じゃなかったんだって!とにかくテンパッちゃって・・・もう、怖かった・・・。」


 そうとしか言いようのない事件だった。


 そもそも、私が告白されるとか少なくとも、私の人生の選択肢の中には入っていない。


「それでも、佐倉くんでしょ?ためしに付き合っちゃおうとか、考えなかったの?」


 何を恐ろしいことをいうのですか、亜紀様は・・・。


「そしたら、靴に画鋲どころじゃすまない・・・。」


 ホントに、机が消えて、教科書に落書きされるかも知れない・・・。


 制服とかちぎられたら、どうしましょう・・・。


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