腐女子な女!


「そっちの方は考えていなかった!」


 完全に失念していた。


 私が嫌な女だと思われることは一向に構わないのだが・・・。(実際、良い女だとは思ってないわけで、っていういか腐っているわけだからね・・・。)


 それでも、亜紀や奈津まで、その同類と思われると確かに困る。


 私のせいで、亜紀や奈津まで男がいない人生を歩むわけには行かない!


「あとで、あやまっておくついでに弁明しておくか・・・。」


 仕方ないから、そんなコトを口にしてみて・・・。


「知美さん・・・そういう古典的な手段は良くありませんよ・・・。」


 ナゼか、奈津に止められた。


 く・・・口を押さえるな。


「・・・あぁ、なるほど!そういう作戦だったのか!・・・知美、あんた色んな本読んでいるだけあって、さすが策士だね・・・。」


 亜紀さんは、何に納得したのでしょう?


 ちなみに私がよく読んでいる本は、決して人前で見せられないちょっと、アレやソレな本ばかりなのですが・・・。


 新撰組って男色家の集まりだったとは知らなかったぜ・・・(※確証はありません!)


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