腐女子な女!

「いや・・・あの・・・だから・・・これはフィクションであって・・・」


 まぁ、いいけどね・・・。


「・・・・・・・・・そういえば、聞いたことなかったっけ・・・」


 あれから、数ヶ月たった。


 そして・・・「あの日」からは、もう1年以上立とうとしている。


 忘れよう・・・。


 いろんなことを・・・。


 時は偉大だ。


 忘れてしまおう・・・忘れて、新しい道を歩みだそう・・・。


「何を?」


「佐倉くんは、どうして小説を書こうと思ったの?」


 ・・・そういえば、私はどうして書き始めたのだっけ?


 たぶん、きっかけは、些細なことなんだ・・・。


 ただ、楽しかった。


 面白かった・・・最初は、それだけに、過ぎないんだ。


 それだけだったはずなんだ・・・。




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