腐女子な女!

「知っていたんだ?」


「最初は、確証があったわけじゃないけどね・・・如月さんに小説を読んでもらって、確定した。・・・どうして、やめたの?」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「始めるきっかけが、些細なものなら、終わるきっかけも些細なものなんだよ。」


 ただ、面白い・・・。ただ、楽しい・・・。


 そんな理由で始めたものなら、つまらなくなった時点でやめてしまう。


 辛くなった時点でやめてしまう・・・。


 だから、私は筆を置いたんだ・・・。


「どういうこと?」


 分からないか・・・。


「先輩がいたの・・・憧れていた先輩・・・その先輩にね、私の書いた本を読んでもらったんだ。絶対の自信作・・・それを読んでくれたら、告白するつもりでいたのだよ。」


 もう、昔の話・・・。


 先輩は優しいから、絶対、面白いって言ってくれると思ってた。


 それに自信もあった。


 これ以上に面白い作品は作れない。


 私の中ではそう思っていたんだ。


 なのに・・・なのに・・・。


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