腐女子な女!
「『なぜ死ぬのか?と問われたら「生きているからだ」・・・と答えよう』」
私が書いた最後の小説のセリフ・・・。
私が、主人公がヒロインに愛の告白をするシーン。
死にたがりのヒロインに、人生に疲れた主人公。
二人は、人生に絶望しながら、それでも前に進もうと必死にもがく。
挫折を繰り返し、何度も何度も死のうとして・・・。
それでも彼らが最後にたどり着いた答えは・・・。
「『だから、問おう・・・なぜ、恋をするのか?』
佐倉くんの質問・・・。
その答えは、決まっている。
「『・・・好きになったからだ』・・・。」
生きていることに、死ぬことに、前に進むことに、好きになることに、恋することに・・・理由なんてない。
そんな結論を出したかった。
それが、私が出した最後の答えのはずだったんだ・・・。
なのに・・・私は・・・筆を置き、小説から逃げて、佐倉くんからも逃げて・・・逃げて逃げて・・・。
そして、逃げる理由をずっと、探していた。
逃げなければならない理由なんて、どこにもないはずなのに・・・。
「如月さん・・・好きです。」
今度は、正真正銘に告白された。
まっすぐに、しっかりと目を見て・・・。
あの時とは違い、逃げられない状況で・・・。
だから、言ってやった。