腐女子な女!


 ・・・・・・・の・・・だが・・・


「佐倉君、モデルのスカウトが来たってホント?」


「サイン頂戴」


「あぁ!このペンこの前、私が上げたやつじゃん、使ってくれてるんだ~ありがと~!」


 うわぁ~・・・マンガでしか見ないような女子の群れ。


 いや、分かっていたけどね。


 元々、佐倉君のカッコよさは、女子の中でも噂になっていた。


 それが、モデルのスカウト騒ぎで、さらに拍車がついて、ここ最近の佐倉くんの周りに女子がいないことがない。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・お前ら、本当にいいのか?そんな三次元男が?


「あ~・・・こりゃ、ダメだよね?」


 亜紀の言葉。


「こういうとき、マンガだったら、『あ、奈津~』とか周りの目も気にせず声かけてくれて、それで、キュンッ!・・・なんて、展開が待っているのに・・・。」


 いや・・・奈津さん。


「それは・・・漫画の読みすぎじゃない・・・。」


 と口にしてみるが。


「お前に言われると、納得イカねぇ~!!」


 ・・・そうですよね。


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