腐女子な女!
「まぁ、これじゃあ、無理だしあきらめて嫌われようよ・・・。」
機会を改めて、あやまりにいくという選択肢は私にはなかった。
だって、時間を置くと、あやまられたほうも『今さら』って思ってしまうし・・・。
よく考えたら、私の口が滑ったのがいけないとは思うが、仕方ない。
そうやすやすと、恋愛フラグが立ってたまるか。
思い、きびすを返した瞬間。
「あ、如月さん。」
・・・・・・・・マンガみたいな展開が来た。
囲んでいた女子の群れ、さらに奈津&亜紀の二人までも私に視線を向ける。
うをっ!大尉、このプレッシャーは、オールドタイプの私では無理です!
「な・・・なんでしょう?佐倉くん・・・。」
身体をガチガチさせながら、振り向く私。
何と言う恋愛フラグ。
おやめ!私は三次元の男に興味はなくてよ!
「さっき、夏目先生が、来てほしいって・・・。」
あぁ・・・なんだ。それだけの用事か・・・。
「あ・・・うん。」
夏目先生。
現国の先生で、私は現国の係員だった・・・。
それだけの理由である。
どうせ、プリントを運んで欲しいとか、そんな理由なのだろうが・・・。