トラフグソーダ味 紺色の風は夕暮れに
お富
おはる義姉さんは
数え年15歳
一人で大きな屋敷を
本当によくやっているとは思うんだけど
稽古でクタクタなのに
人使いも荒くなる
里子の負い目だから仕方ないけど
お休みしたいときも
正直ある、、、
ごめん。
星之進
「おはる義姉さん!
買い出し行ってきますよ!
お代の用意をお願いします!」
おはる
「はいはい、
気おつけていってらっしゃいね、
じゃあ、鯖と大根と豆腐をお願いね。
はい、お代。」
星之進
「わあ、鯖は美味しそうですね!
ありがとうございます、
おはる義姉さん、では、
行ってまいります!」
おはる
「はい、お願いね、
行ってらっしゃい!」
俺は先ず八百屋さんの
寺田屋さんへ行くことにした
寺田屋さんは
この辺の八百屋さんで
いつも新鮮な野菜を
お求めやすい価格で提供して下さっていた。
うちは裕福だけど
おはる義姉さんがしっかりしていて
無駄遣いを許さない
だから
野菜は寺田屋さんを贔屓にしていた。
寺田屋さんには綺麗な看板娘の
おめぐさんがいらっしゃった。
俺が寺田屋さんを贔屓にする理由は
正直それもあった。
寺田屋さんは豪農の庄屋さんの
直営店だった。
うちから出かけて
寺田屋さんに近づいてみると
農家の若い衆が荷卸をしていた
そして
俺は
おめぐさんとはなしている
その絶世の美少女の顔に釘付けになった
おめぐさんとは
どことなく似ていて
面影のあるその娘を
おめぐさんは、
「お富ちゃん」と、呼んでいた。
俺は
勇気を振り絞って挨拶した。
星之進
「おめぐさんこんにちは、お世話になります」
おめぐ
「あら、星之進坊ちゃん!
いつもご贔屓にしてくださって
ありがとうございます!
この子は私の従姉妹のお富ちゃん。
同い年くらいじゃないかしら?
仲良くしてあげて下さいましね?
ほら、お富ちゃんご挨拶して。
こちら、あの本平道場のおぼっちゃまの
星之進さん。」
お富
「はじめまして、お富です、
おめぐ姉さんの従姉妹です。
どうか、今後とも寺田屋を
ご贔屓にして下さいましね。
宜しくお願い申し上げます。」
星之進
「も、本平星之進です!こちらこそ
いつも、お世話になってます。
どうか、今後ともよしなに。
俺は13歳なんですけど、
お富さんはおいくつですか?」
お富
「まぁ、同い年です、
どうか、宜しくお願いしますね。」
星之進
「はい!そ、その、、、
お二方とも、
お綺麗でいらっしゃいますね!!!」
おめぐ
「まあ、お坊ちゃんたら、お上手ですこと。ふふ、これおまけしときますね
良かったわね、お富ちゃん。
お坊ちゃんが綺麗ですってよ?」
お富
「そ、そんな、
おめぐ姉さんにはかないません、、、
そ、その、でも、、、
ありがとうございます、、、、星之進さんも男らしくて頼もしく存じ上げます。」
星之進
「そ、その、いきなりすみませんでした
、、、あ、、、あひゃひゃ、、、
それでは!!!」
おめぐ
「坊ちゃん今日はお買い物は?」
星之進
「あ!そ、だ、大根2本お願いします。」
おめぐ
「毎度ありがとうございます。」
星之進
「それでは、おめぐさん。
お富さん、そ、その、また会えますか?」
お富
「は、はい喜んで、、、また、、、。」
星之進
「やった、それでは、また!!!
近い内に!!!」
お富
「はい!!
毎度ありがとうございました。」
俺は照れくさくなって足早にそこを離れたが
鼻の下が伸びていたのを
自覚出来ないくらいには
頭に血が登っていた。
数え年15歳
一人で大きな屋敷を
本当によくやっているとは思うんだけど
稽古でクタクタなのに
人使いも荒くなる
里子の負い目だから仕方ないけど
お休みしたいときも
正直ある、、、
ごめん。
星之進
「おはる義姉さん!
買い出し行ってきますよ!
お代の用意をお願いします!」
おはる
「はいはい、
気おつけていってらっしゃいね、
じゃあ、鯖と大根と豆腐をお願いね。
はい、お代。」
星之進
「わあ、鯖は美味しそうですね!
ありがとうございます、
おはる義姉さん、では、
行ってまいります!」
おはる
「はい、お願いね、
行ってらっしゃい!」
俺は先ず八百屋さんの
寺田屋さんへ行くことにした
寺田屋さんは
この辺の八百屋さんで
いつも新鮮な野菜を
お求めやすい価格で提供して下さっていた。
うちは裕福だけど
おはる義姉さんがしっかりしていて
無駄遣いを許さない
だから
野菜は寺田屋さんを贔屓にしていた。
寺田屋さんには綺麗な看板娘の
おめぐさんがいらっしゃった。
俺が寺田屋さんを贔屓にする理由は
正直それもあった。
寺田屋さんは豪農の庄屋さんの
直営店だった。
うちから出かけて
寺田屋さんに近づいてみると
農家の若い衆が荷卸をしていた
そして
俺は
おめぐさんとはなしている
その絶世の美少女の顔に釘付けになった
おめぐさんとは
どことなく似ていて
面影のあるその娘を
おめぐさんは、
「お富ちゃん」と、呼んでいた。
俺は
勇気を振り絞って挨拶した。
星之進
「おめぐさんこんにちは、お世話になります」
おめぐ
「あら、星之進坊ちゃん!
いつもご贔屓にしてくださって
ありがとうございます!
この子は私の従姉妹のお富ちゃん。
同い年くらいじゃないかしら?
仲良くしてあげて下さいましね?
ほら、お富ちゃんご挨拶して。
こちら、あの本平道場のおぼっちゃまの
星之進さん。」
お富
「はじめまして、お富です、
おめぐ姉さんの従姉妹です。
どうか、今後とも寺田屋を
ご贔屓にして下さいましね。
宜しくお願い申し上げます。」
星之進
「も、本平星之進です!こちらこそ
いつも、お世話になってます。
どうか、今後ともよしなに。
俺は13歳なんですけど、
お富さんはおいくつですか?」
お富
「まぁ、同い年です、
どうか、宜しくお願いしますね。」
星之進
「はい!そ、その、、、
お二方とも、
お綺麗でいらっしゃいますね!!!」
おめぐ
「まあ、お坊ちゃんたら、お上手ですこと。ふふ、これおまけしときますね
良かったわね、お富ちゃん。
お坊ちゃんが綺麗ですってよ?」
お富
「そ、そんな、
おめぐ姉さんにはかないません、、、
そ、その、でも、、、
ありがとうございます、、、、星之進さんも男らしくて頼もしく存じ上げます。」
星之進
「そ、その、いきなりすみませんでした
、、、あ、、、あひゃひゃ、、、
それでは!!!」
おめぐ
「坊ちゃん今日はお買い物は?」
星之進
「あ!そ、だ、大根2本お願いします。」
おめぐ
「毎度ありがとうございます。」
星之進
「それでは、おめぐさん。
お富さん、そ、その、また会えますか?」
お富
「は、はい喜んで、、、また、、、。」
星之進
「やった、それでは、また!!!
近い内に!!!」
お富
「はい!!
毎度ありがとうございました。」
俺は照れくさくなって足早にそこを離れたが
鼻の下が伸びていたのを
自覚出来ないくらいには
頭に血が登っていた。