色づいて、濁り、落ちていく
「なんか…切なくて…」
「は?」
「こんなに純粋な氷河さんが、もし普通に生まれて普通に生きてたら、もっと感情豊かな素敵な男性だったはずなのにって考えちゃって、悲しくて…」
「僕の為に泣いてるの?」
「だって…あまりにも氷河さんが可哀想で…」
「美冬は、感情豊かだね。
それにやっぱ、綺麗な心を持ってるんだね」
そう言って、氷河は美冬の涙を指でぬぐった。
そして寝ようということになり、氷河のベットの下に布団を敷き美冬は寝ることになった。
「やっぱ、嫌?一緒に寝るの」
「それも恋人になったからにしてください。ごめんなさい」
「わかった。じゃあ、おやすみ美冬」
「おやすみなさい、氷河さん」
寝れるかなと心配だった美冬だが、目まぐるしく状況が変わった為か、意外とすぐに寝付けた美冬。
一方氷河は━━━
「寝れない」
ムクッと起き上がり、ベッド下を見た。
スースーと美冬が眠っていた。
「可愛い…隣に横になったら、寝れるかな?
でも一緒は嫌って言われたし…
ちょっと触るのはいいかな?」
そう呟いてベッドを下り、美冬の枕元にあぐらをかいて座った。
そして美冬の頬に触れた。
自然と笑顔になり、心が温かくなる。
「あ…これが、愛しい…なのかな?
確か田中が言ってたな。愛情は身体が温かくなって穏やかな気持ちになるって」
田中とは、氷河の部下で家庭持ちだ。
子どもがいる為、前に子どもに会ったことがあるのだ。
いつもは威圧感丸出しの田中が、その時に田中が子どもに向けていた表情があまりにも穏やかだった。
そのことを、思い出したのだ。
「は?」
「こんなに純粋な氷河さんが、もし普通に生まれて普通に生きてたら、もっと感情豊かな素敵な男性だったはずなのにって考えちゃって、悲しくて…」
「僕の為に泣いてるの?」
「だって…あまりにも氷河さんが可哀想で…」
「美冬は、感情豊かだね。
それにやっぱ、綺麗な心を持ってるんだね」
そう言って、氷河は美冬の涙を指でぬぐった。
そして寝ようということになり、氷河のベットの下に布団を敷き美冬は寝ることになった。
「やっぱ、嫌?一緒に寝るの」
「それも恋人になったからにしてください。ごめんなさい」
「わかった。じゃあ、おやすみ美冬」
「おやすみなさい、氷河さん」
寝れるかなと心配だった美冬だが、目まぐるしく状況が変わった為か、意外とすぐに寝付けた美冬。
一方氷河は━━━
「寝れない」
ムクッと起き上がり、ベッド下を見た。
スースーと美冬が眠っていた。
「可愛い…隣に横になったら、寝れるかな?
でも一緒は嫌って言われたし…
ちょっと触るのはいいかな?」
そう呟いてベッドを下り、美冬の枕元にあぐらをかいて座った。
そして美冬の頬に触れた。
自然と笑顔になり、心が温かくなる。
「あ…これが、愛しい…なのかな?
確か田中が言ってたな。愛情は身体が温かくなって穏やかな気持ちになるって」
田中とは、氷河の部下で家庭持ちだ。
子どもがいる為、前に子どもに会ったことがあるのだ。
いつもは威圧感丸出しの田中が、その時に田中が子どもに向けていた表情があまりにも穏やかだった。
そのことを、思い出したのだ。