色づいて、濁り、落ちていく
「若」
「勝手に入ってこないで!
今日は美冬もいるんだから!」
「お、おはようございます…」
氷河や金藤、仁士以外の組員とは、まだ怖くて上手く話せない美冬。
少し俯き加減で、挨拶をした。
「美冬さん、おはようございますっ!!
若、すんません!
どうしてもまた融通して欲しくて…」
「金?」
「はい」
「またなの?この前で最後だって言ったでしょ?
もう貴様のお願い聞かない」
「でもオヤジが…」
「うん、親父が貴様を助けろって言ったから、お願い聞いてあげたの。
でも約束したでしょ?最後だって!」
「でも、このままでは俺の組が…」
「そんなの知らない」
「……お前、オヤジの息子だからって調子に乗りすぎだ、氷河」
「は?
……今…僕の名前、呼んだ?」
「あ?
はっ━━!!?」
氷河の雰囲気が重く圧迫されていた。
氷河は銀蔵以外の人間全てを、見下している。
将来銀蔵の後を継ぎ、裏のトップになると言われて生きてきた、氷河。
だからなのか意見をされたり、歯向かったりされること嫌う。
美冬と銀蔵以外の人間には、名前も呼ばせない。
基本的には“若”か“若様”としか呼べない。
その氷河の名前を呼び、しかも呼び捨てされた。
たったそれだけのことが、氷河の怒りのスイッチを押したのだ。
「今、美冬が傍にいる。
早く、前言撤回して?」
「は?な、なんでだよ…!?
殺れるもんなら、やってみろよ!氷━━」
ガン━━!!?
「勝手に入ってこないで!
今日は美冬もいるんだから!」
「お、おはようございます…」
氷河や金藤、仁士以外の組員とは、まだ怖くて上手く話せない美冬。
少し俯き加減で、挨拶をした。
「美冬さん、おはようございますっ!!
若、すんません!
どうしてもまた融通して欲しくて…」
「金?」
「はい」
「またなの?この前で最後だって言ったでしょ?
もう貴様のお願い聞かない」
「でもオヤジが…」
「うん、親父が貴様を助けろって言ったから、お願い聞いてあげたの。
でも約束したでしょ?最後だって!」
「でも、このままでは俺の組が…」
「そんなの知らない」
「……お前、オヤジの息子だからって調子に乗りすぎだ、氷河」
「は?
……今…僕の名前、呼んだ?」
「あ?
はっ━━!!?」
氷河の雰囲気が重く圧迫されていた。
氷河は銀蔵以外の人間全てを、見下している。
将来銀蔵の後を継ぎ、裏のトップになると言われて生きてきた、氷河。
だからなのか意見をされたり、歯向かったりされること嫌う。
美冬と銀蔵以外の人間には、名前も呼ばせない。
基本的には“若”か“若様”としか呼べない。
その氷河の名前を呼び、しかも呼び捨てされた。
たったそれだけのことが、氷河の怒りのスイッチを押したのだ。
「今、美冬が傍にいる。
早く、前言撤回して?」
「は?な、なんでだよ…!?
殺れるもんなら、やってみろよ!氷━━」
ガン━━!!?