色づいて、濁り、落ちていく
「ふぅー、氷河さん…最近変わったなぁ。
あんなにみんなに辛く当たる人じゃなかったのに…」
美冬は最近の氷河の態度に、不安と戸惑いを感じていた。
鏡の自分をジッと見ていると、先程のママ二人が現れた。
「あ…先程は…」
美冬が言葉を濁していると…
「貴女、どうやって取り入ったの?」
「え…」
「どうして貴女のような女が、若様の恋人なの?」
「どう考えても、若様の足枷にしかならないのに…」
「それは━━━」
「別れなさいよ!」
「え?そ、それは嫌です!
確かに氷河さんと全然つり合わないけど、このまま氷河さんの傍にいたいです!」
「それに、どうして名前を呼んでるの?
若様の名前を呼べるのは、組長様だけよ」
「え?氷河さんがそう呼べと…」
「はぁ?そんなわけないわ!!」
「でも、ほんとです!!」
「私達はかなりの時間をかけて若様との関係を築いてきたのよ!!それを横から入ってきて、何様なの!?」
「いい気になってんじゃないわよ!?」
━━━パシッ!!!
「……った…」
一瞬、何をされたかわからなかった。
気づくと、頬に痛みを感じていて殴られたのだとわかった。
わかっていたはずだった━━━
氷河は裏の世界では、王子のような存在。
誰もが氷河に憧れ、特別な存在になりたいと願っている。
氷河に出逢ってから、まるで姫のように大切にされているので忘れていた。
美冬はこれ以上、言い返すことができなかった。
あんなにみんなに辛く当たる人じゃなかったのに…」
美冬は最近の氷河の態度に、不安と戸惑いを感じていた。
鏡の自分をジッと見ていると、先程のママ二人が現れた。
「あ…先程は…」
美冬が言葉を濁していると…
「貴女、どうやって取り入ったの?」
「え…」
「どうして貴女のような女が、若様の恋人なの?」
「どう考えても、若様の足枷にしかならないのに…」
「それは━━━」
「別れなさいよ!」
「え?そ、それは嫌です!
確かに氷河さんと全然つり合わないけど、このまま氷河さんの傍にいたいです!」
「それに、どうして名前を呼んでるの?
若様の名前を呼べるのは、組長様だけよ」
「え?氷河さんがそう呼べと…」
「はぁ?そんなわけないわ!!」
「でも、ほんとです!!」
「私達はかなりの時間をかけて若様との関係を築いてきたのよ!!それを横から入ってきて、何様なの!?」
「いい気になってんじゃないわよ!?」
━━━パシッ!!!
「……った…」
一瞬、何をされたかわからなかった。
気づくと、頬に痛みを感じていて殴られたのだとわかった。
わかっていたはずだった━━━
氷河は裏の世界では、王子のような存在。
誰もが氷河に憧れ、特別な存在になりたいと願っている。
氷河に出逢ってから、まるで姫のように大切にされているので忘れていた。
美冬はこれ以上、言い返すことができなかった。