転んだ場所は夢の国
少し老けた男と奈緒が部屋にいた。


「た、助けて」



か細く、でもしっかり俺の耳に届いたその言葉は俺を本能的に動かした。




気づけばその男に馬乗りになって、警察と救急車を呼んでいた。




奈緒の体は酷く乱れていて所々に血が滲んでいる。



とりあえず何か着せようと我に返って部屋を見渡せば、ありえないほど散らかっている。
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