転んだ場所は夢の国
〜奈緒side〜
退院してから毎日お昼にかかってくる電話。
助けて貰ってばかりで何も返せない自分が悔しくて、休暇は貰っているものの家事に没頭する日々が続いている。
今日も自分の思ったことは言えない。
というか、自分の考えが無い。
でも、親切にしてくれる社長のことは少しだけ気になっている自分がいることに少しずつ気づき始めた。
掃除機をかけようと1度も入ったことの無い社長の寝室に足を踏み入れた。
「社長の匂い、」
何度か抱きしめられた時に感じた社長の匂いが充満している部屋は、私の眠気を誘った
退院してから毎日お昼にかかってくる電話。
助けて貰ってばかりで何も返せない自分が悔しくて、休暇は貰っているものの家事に没頭する日々が続いている。
今日も自分の思ったことは言えない。
というか、自分の考えが無い。
でも、親切にしてくれる社長のことは少しだけ気になっている自分がいることに少しずつ気づき始めた。
掃除機をかけようと1度も入ったことの無い社長の寝室に足を踏み入れた。
「社長の匂い、」
何度か抱きしめられた時に感じた社長の匂いが充満している部屋は、私の眠気を誘った