DAY DREAM
電気屋さんの、首藤くんが驚いた顔で二人を見ていた。

私たちは、商店街の真ん中に座り込んで、歌を歌っていた。
太一のどこか上ずった声が好きだ。

よっぽど楽しかったのか、太一は以前聞かせてくれた「かぼちゃ」という曲を、ギターを弾きながら歌ってくれた。

私は隣でゆらゆら揺れながらへたくそなコーラスをして、そのまま「ドラマを見て泣く女の髪を切れ」を歌って

隣で太一は笑い転げた。


明日になったらきっと恥ずかしくてたまらなくなるだろう。
ゴールデンウィークだから仕方ない。

来月私たちは、25歳になる。

人間はもう終わりだ
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