甘えたいと甘やかしたい
「ねぇ、なんの話しか分からないけど、ゆずこんなに可愛くしたの最上さん?」
横から突然現れた人物に抱きしめられた

「げ…宮野………」
そしてあからさまに嫌な顔をする千絵

最近2人は………いや、かのちゃんも入れた3人は犬猿の仲って感じだ

「ゲ、じゃないよ、ゆず可愛くされたら困るなぁ…俺しか知らなくていいのに…」
もぞもぞと耳の近くでなぎちゃんがしゃべるからくすぐったい

「うるせ、黙れ、みやの」


「………ゆず、借りる」

「ダメ…て、聞けよ!」
千絵の許可が下りてないのに連れ去られました…



「ゆず、可愛くしすぎ、卑怯」

「やっぱりダメ………?」

「うん、ダメ」
即答したなぎちゃんに悲しくなり目を伏せる

なぎちゃんに可愛いって言ってほしかったんだけどな…

「ほんと…か…「もういいもん!」」
なぎちゃんの言葉を遮り叫ぶ

「は………」

「なぎちゃん知らない!」
そう言って連れ去られた部屋を出る
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