甘えたいと甘やかしたい
「さて、ゆず、何で君はここで寝ているの?」
なぎちゃんの心地よい声で目が覚めた

「ふわぁ……寝てた……?」

「寝てたね、髪も乾かさずに」

「ごめんなさい…」
目をこすりながら謝ってソファに正座する

「おいで、ドライヤーやってあげるから」

眠い…

その感情が胸の中を渦巻く

「今日はつかれたもんね」

「うん…」

ブォォォとドライヤーがなる

「…き…………な………」

……?

何か言っている…?

「聞こえない!」

「………………な………?」

…?分からない…


「…っぱ…………………ね~」

もう諦めた…
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