甘えたいと甘やかしたい
「………んっ……辛い…………っ」
お箸でちょんってつけてぺろって舐めただけなのに舌がヒリヒリするほど辛かった

「なに…あの柚葉の顔っ!可愛すぎて全米の人間、見とれるわよ!」

「なぎちゃ……から………」
辛さにジワって涙が滲む

「ゴメン、はい、水」

なぎちゃんがキャップを開けて水を渡してくれたからごくごく飲む

「あ、柚葉ちゃん…それ…渚が…」



「うぅ…凄く辛い…」
ペットボトルから口を離して出た第一声

「でしょ、食べなくて良かったね」
っていってなぎちゃんが涙を拭ってくれた

「ぅん!」

「あのさ、柚葉ちゃん、それ…渚が飲んでたやつだよ?」

………?

あれ?あんまり、西野くんが怖くない…?

「なぎちゃんが飲んでたから私飲んじゃダメだった?」
不安になってなぎちゃんの顔をのぞき込む
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