甘えたいと甘やかしたい
「へぇ、それよりゆず、体育祭競技なんだっけ?」
屋上で放課後です

最近のルーティーンで家にいると南哉くんと私が話しに熱中してしまってつまらないらしくここで暇を潰している

「うぅ…聞かないでぇ」

「んー運のなさ、昔からだよね」
コツンと顎を肩に載せられる

「んっ…なぎちゃん…耳…」
途端にくすぐったくて身をよじる

「ほんとゆず可愛い、」

毎日なぎちゃんに甘やかされてて困っている…


あ、

うちのクラスはくじで競技を決めるらしかった

くじ運のない私は…………

「借り物競走やだよ~~~~!」

「ドンマイ…ゆず……」

「ひゃあっ」
首にチュってされた

恥ずかしい…………!

「ゆず人見知りなんだから何が出ても俺のところこれば?」

私が借り物競走嫌な理由…それは人を借りないといけないからだった

「そ、それはダメ!…………でもないかもしれない…」
威勢良く自分で頑張ると言おうとしたがじしんがなくなり、一瞬で前言を撤回してしまう
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