平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
シモンが首を捻る。
共有しながら進めれば大丈夫そうだ。リズは、早速カルロたちへ意見を求めた。
「どうしたらここを出られるかしら? 今すぐに出なくちゃ」
《そうですね……。一刻も早くでなければ、コーマックが困ります》
エリーが考え込む。
《コーマックが任務を遂行できなかったら、領主共々、人間から立場を悪く言われてしまうでしょうし》
《お前は、いつもコーマックだな》
カルロが顔を横にそらし、ふんっと鼻を鳴らす。
《私は人間の事情など知ったことではありません。ですが、相棒のコーマック、そして領主には迷惑をかけられません。この美しい毛並みも、彼らのたまもりです》
キリッとエリーが見つめ返す。カルロは、かなり嫌そうな顔で見ていた。
彼の言葉には、白獣が人間に抱く無関心さが表れている気がした。だから相棒獣となるために、まずは人の暮らしを教えることから始まるのか。
とはいえ、リズとしても少し気になった。
「エリーは、綺麗好きなのね……」
上品さや優雅さを好んでいるのでは、と普段過ごしている様子を見て薄々感じていたのだが、やはりそうだったらしい。
《オスのくせに、美しさってなんだそりゃ》
《あなたが乱暴すぎるのです。美しい白獣として生まれたのに、嘆かわしいことです》
《うるせぇ》
カルロが、容赦なくエリーの頭を前足で踏みつけた。
共有しながら進めれば大丈夫そうだ。リズは、早速カルロたちへ意見を求めた。
「どうしたらここを出られるかしら? 今すぐに出なくちゃ」
《そうですね……。一刻も早くでなければ、コーマックが困ります》
エリーが考え込む。
《コーマックが任務を遂行できなかったら、領主共々、人間から立場を悪く言われてしまうでしょうし》
《お前は、いつもコーマックだな》
カルロが顔を横にそらし、ふんっと鼻を鳴らす。
《私は人間の事情など知ったことではありません。ですが、相棒のコーマック、そして領主には迷惑をかけられません。この美しい毛並みも、彼らのたまもりです》
キリッとエリーが見つめ返す。カルロは、かなり嫌そうな顔で見ていた。
彼の言葉には、白獣が人間に抱く無関心さが表れている気がした。だから相棒獣となるために、まずは人の暮らしを教えることから始まるのか。
とはいえ、リズとしても少し気になった。
「エリーは、綺麗好きなのね……」
上品さや優雅さを好んでいるのでは、と普段過ごしている様子を見て薄々感じていたのだが、やはりそうだったらしい。
《オスのくせに、美しさってなんだそりゃ》
《あなたが乱暴すぎるのです。美しい白獣として生まれたのに、嘆かわしいことです》
《うるせぇ》
カルロが、容赦なくエリーの頭を前足で踏みつけた。