平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
目の前に、大型級の白獣たちが揃った光景は圧巻だった。
現われれたのは全部で十三頭。どれもカルロほど大きい。展望台があっという間に窮屈になった光景は、夢かと思うほどに現実離れして見えた。
《我らは、三十三の戦士のうちの、十三頭である》
先頭に立った白獣が、頭を上げて前足を踏み鳴らした。
《群れと女王を守り、敵を食らうためだけの戦闘戦士軍》
《下位の白獣共よ、頭を垂れよ》
《我らはあらゆる敵と、そして裏切り者を噛み砕く〝戦士〟である》
彼らもまた、人間の言葉を〝声〟で発することができるのだ。
開いた口元からうかがえる獰猛性と、凍えるような獣の目に圧倒されつつ、無騎獣による単独の飛行だけではなかったのだと驚く。
エリーたちが、相棒騎士をかばうように後退する。だが、カルロがずいっとリズとジェドのそばにつき、相手の白獣を軽く睨み付けて鼻を鳴らした。
《ΠЖ××Щ×》
白獣の一人が、獣の息を吐き出した。
それは、カルロの獣の名だ。しばし見つめ合った彼らが、獣の言葉で何かを話しているのを感じた。
「ずっと聞きたいと思っていたが、カルロもその三十三の戦士とやらの一頭なんだろう? そして、お前たちは少し答えられる立場にある、と」
ジェドが早口で問うと、カルロと一緒に白獣たちが見下ろしてくる。
現われれたのは全部で十三頭。どれもカルロほど大きい。展望台があっという間に窮屈になった光景は、夢かと思うほどに現実離れして見えた。
《我らは、三十三の戦士のうちの、十三頭である》
先頭に立った白獣が、頭を上げて前足を踏み鳴らした。
《群れと女王を守り、敵を食らうためだけの戦闘戦士軍》
《下位の白獣共よ、頭を垂れよ》
《我らはあらゆる敵と、そして裏切り者を噛み砕く〝戦士〟である》
彼らもまた、人間の言葉を〝声〟で発することができるのだ。
開いた口元からうかがえる獰猛性と、凍えるような獣の目に圧倒されつつ、無騎獣による単独の飛行だけではなかったのだと驚く。
エリーたちが、相棒騎士をかばうように後退する。だが、カルロがずいっとリズとジェドのそばにつき、相手の白獣を軽く睨み付けて鼻を鳴らした。
《ΠЖ××Щ×》
白獣の一人が、獣の息を吐き出した。
それは、カルロの獣の名だ。しばし見つめ合った彼らが、獣の言葉で何かを話しているのを感じた。
「ずっと聞きたいと思っていたが、カルロもその三十三の戦士とやらの一頭なんだろう? そして、お前たちは少し答えられる立場にある、と」
ジェドが早口で問うと、カルロと一緒に白獣たちが見下ろしてくる。