平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
慌てて一人うろたえているのも、彼はとても楽しそうに見つめている。今になって少し足が見えてしまっていることを意識し、リズはスカートから手を離した。
「なんだ。もう、しないの?」
「し、しませんっ」
「まぁグレインベルトまで飛んだあと、好きに上げられるから、今はいいよ」
「団長様のエッチ!」
ジェドが悠々と顎を撫でる。我ながら幼稚にも思えたが、リズはそう言い返さずにいられなかった。
「まだ時間はあるだろうし、そっちに行っても?」
「え? あっ」
立ち上がって向かってきた彼が、リズを抱き上げ、そのまま運ばれて二人掛けソファに一緒に腰を下ろす。
「リズ、綺麗だよ。このまま独り占めしたいくらいだ」
膝に抱きあげたジェドに甘く微笑みかけられて、リズは耳まで熱くなった。
「団長様ったら……」
もうこの部屋に入った時から、何度だって聞いている。支度を整えてくれた女性たちにくすくす笑われて大変恥ずかしかった。
「ジェド、と呼んでくれないの?」
こちらを見ているジェドの青い目が、楽しげに甘く細められる。もう二人きりなのに、と彼の形のいい唇が語っている気がする。
あまりにも恥ずかしがらせて来るから、ついムキになってそう呼んでいた。
「ジェド、近いですよ」
けれど、それとこれは別の話だ。リズは、どんどん近付いてくる彼の顔を手で押さえた。
「なんだ。もう、しないの?」
「し、しませんっ」
「まぁグレインベルトまで飛んだあと、好きに上げられるから、今はいいよ」
「団長様のエッチ!」
ジェドが悠々と顎を撫でる。我ながら幼稚にも思えたが、リズはそう言い返さずにいられなかった。
「まだ時間はあるだろうし、そっちに行っても?」
「え? あっ」
立ち上がって向かってきた彼が、リズを抱き上げ、そのまま運ばれて二人掛けソファに一緒に腰を下ろす。
「リズ、綺麗だよ。このまま独り占めしたいくらいだ」
膝に抱きあげたジェドに甘く微笑みかけられて、リズは耳まで熱くなった。
「団長様ったら……」
もうこの部屋に入った時から、何度だって聞いている。支度を整えてくれた女性たちにくすくす笑われて大変恥ずかしかった。
「ジェド、と呼んでくれないの?」
こちらを見ているジェドの青い目が、楽しげに甘く細められる。もう二人きりなのに、と彼の形のいい唇が語っている気がする。
あまりにも恥ずかしがらせて来るから、ついムキになってそう呼んでいた。
「ジェド、近いですよ」
けれど、それとこれは別の話だ。リズは、どんどん近付いてくる彼の顔を手で押さえた。