平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「今後、何か困ったことがあれば気軽に相談するといい。今は不在だが、息子夫婦もきっと喜ぶ」
彼は、結婚式でも祝辞を述べられることを光栄だと話してくれた。
ガーデンパーティーには、リズたちの参加を聞きつけて多くの人が集まっていた。全部挨拶し終えた頃には、だいぶ時間も過ぎてくたくたになってしまった。
「リズさん、あとはわたくしたちの方で留めておきますから、少し休んでらっしゃい」
「す、すみません……」
ジェドの母アリスティアに言われ、リズはいたたまれなくなった。
以前、王都でジェドの恋人のふりをした時に倒れてしまったことがあった。今回はそうはならないぞと気を引き締め、練習もしてきたはずなのに、ドレスのコルセットは窮屈で苦しく、ヒールもかなり足を疲れさせた。
「仕方ないさ、靴だって履きなれないだろう」
察して彼女の肩を支えるジェドが、柔らかな苦笑をもらす。
「うぅ、本当にごめんなさい」
「頑張った方だよ、みんなリズを褒めてる」
ジェドが指先で前顔を寄せ、頭にキスを送った。つい恥じらってしまった彼女と息子の仲睦まじい様子に、父のヴィクトルが笑った。
「リズさんは、とても偉かったよ。まさか名簿の全員に挨拶してしまうとはね。侯爵が休憩用に部屋を用意してくれているから、二人で休んでくるといい」
彼は、結婚式でも祝辞を述べられることを光栄だと話してくれた。
ガーデンパーティーには、リズたちの参加を聞きつけて多くの人が集まっていた。全部挨拶し終えた頃には、だいぶ時間も過ぎてくたくたになってしまった。
「リズさん、あとはわたくしたちの方で留めておきますから、少し休んでらっしゃい」
「す、すみません……」
ジェドの母アリスティアに言われ、リズはいたたまれなくなった。
以前、王都でジェドの恋人のふりをした時に倒れてしまったことがあった。今回はそうはならないぞと気を引き締め、練習もしてきたはずなのに、ドレスのコルセットは窮屈で苦しく、ヒールもかなり足を疲れさせた。
「仕方ないさ、靴だって履きなれないだろう」
察して彼女の肩を支えるジェドが、柔らかな苦笑をもらす。
「うぅ、本当にごめんなさい」
「頑張った方だよ、みんなリズを褒めてる」
ジェドが指先で前顔を寄せ、頭にキスを送った。つい恥じらってしまった彼女と息子の仲睦まじい様子に、父のヴィクトルが笑った。
「リズさんは、とても偉かったよ。まさか名簿の全員に挨拶してしまうとはね。侯爵が休憩用に部屋を用意してくれているから、二人で休んでくるといい」