平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
「リズ。先程のように、『ジェド』と呼んでくれ」
「……ジェド、もし誰か来たら」
「来ないさ。結婚秒読みなんだ、空気を読んでる」
ジェドの腕が、リズの背を抱く。
恥じらいの表情で見つめ返した彼女は、けれどゆっくり目を閉じて、自分からも顔を寄せた。
柔らかな唇が触れ合って、優しくすぐられる熱に胸がきゅんと甘く疼いた。
「リズ」
キスの合間に名前を呼ばれる。掠れたその色っぽい低い彼の声が好きだ。何度目かも数えるのを忘れて、リズも口付けをし直す前につい彼を呼んだ。
「ジェド、ん」
もう少しだけ、しっかりと唇同士を重ね合わせたら、先程よりも幸せな甘い心地が下腹部の奥からぐっと上がってきて、全身を包み込む。
ジェドがそばにいて、こうして触れてくれていることに幸福感を覚えた。
「ん、……ン」
リズは、舌でなぞってくる優しい彼のキスを受け入れる。自然と口が開くと、そっと彼が熱を差し入れてくる。
急かさず、焦らず。彼はいつもそうやって、リズに合わせてくれていた。
次第に体が傾き、優しくジェドにソファへ押し倒された。
「だ、だめよ」
ここは、よそ様の家の部屋だ。リズは慌てた。
「練習だと思えばいい。大丈夫だ、ゆっくり進めるつもりでいる」
そう言われてしまったら、リズは断れない。
「……ジェド、もし誰か来たら」
「来ないさ。結婚秒読みなんだ、空気を読んでる」
ジェドの腕が、リズの背を抱く。
恥じらいの表情で見つめ返した彼女は、けれどゆっくり目を閉じて、自分からも顔を寄せた。
柔らかな唇が触れ合って、優しくすぐられる熱に胸がきゅんと甘く疼いた。
「リズ」
キスの合間に名前を呼ばれる。掠れたその色っぽい低い彼の声が好きだ。何度目かも数えるのを忘れて、リズも口付けをし直す前につい彼を呼んだ。
「ジェド、ん」
もう少しだけ、しっかりと唇同士を重ね合わせたら、先程よりも幸せな甘い心地が下腹部の奥からぐっと上がってきて、全身を包み込む。
ジェドがそばにいて、こうして触れてくれていることに幸福感を覚えた。
「ん、……ン」
リズは、舌でなぞってくる優しい彼のキスを受け入れる。自然と口が開くと、そっと彼が熱を差し入れてくる。
急かさず、焦らず。彼はいつもそうやって、リズに合わせてくれていた。
次第に体が傾き、優しくジェドにソファへ押し倒された。
「だ、だめよ」
ここは、よそ様の家の部屋だ。リズは慌てた。
「練習だと思えばいい。大丈夫だ、ゆっくり進めるつもりでいる」
そう言われてしまったら、リズは断れない。