平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
ジェドが好きだから、甘い笑みを向けられてねだられると弱かった。切なげに見据えられ、甘やかしたくなってしまう。
「リズ、だめか?」
「もう少しだけなら……いい、ですよ」
獣騎士団としての仕事はお休みなのに、昨日も頑張っていたジェドを思って、リズはそう答えた。
ソファに横たわった姿勢のまま、ジェドの口付けを受ける。手まで握られて、今にも蜜事が始まりそうな甘い空気に指先まで熱くなってくる。
困るのは、彼がリズよりも大人だということだ。
彼にとってほんの〝序盤〟な触れ合いでも、この恋人同士のキスだって、リズにはかなりハードルが高かったりする。
「なぁ、ゆっくり進めるといったが、もう少し先まで進めてもいいか?」
ようやくキスを終えたジェドが、熱い眼差しでそんなことを言ってきた。
リズは、よく分からなくて首を捻る。
「はい?」
「リズも少しは慣れてきたし、たとえば――こことか」
少し考えたジェドが、不意に頭を屈めて、ちゅっと首にキスをした。
無意識なのか、彼の大きな手がくびれをなぞっている。そして柔らかな唇が肌の上を滑り、もう一度軽く吸いついてきた。
その瞬間、リズはかぁっと耳まで真っ赤になった。
「だっ、だめに決まってます嫁入り前ですよ!」
リズは、問答無用でジェドを殴った。
「リズ、だめか?」
「もう少しだけなら……いい、ですよ」
獣騎士団としての仕事はお休みなのに、昨日も頑張っていたジェドを思って、リズはそう答えた。
ソファに横たわった姿勢のまま、ジェドの口付けを受ける。手まで握られて、今にも蜜事が始まりそうな甘い空気に指先まで熱くなってくる。
困るのは、彼がリズよりも大人だということだ。
彼にとってほんの〝序盤〟な触れ合いでも、この恋人同士のキスだって、リズにはかなりハードルが高かったりする。
「なぁ、ゆっくり進めるといったが、もう少し先まで進めてもいいか?」
ようやくキスを終えたジェドが、熱い眼差しでそんなことを言ってきた。
リズは、よく分からなくて首を捻る。
「はい?」
「リズも少しは慣れてきたし、たとえば――こことか」
少し考えたジェドが、不意に頭を屈めて、ちゅっと首にキスをした。
無意識なのか、彼の大きな手がくびれをなぞっている。そして柔らかな唇が肌の上を滑り、もう一度軽く吸いついてきた。
その瞬間、リズはかぁっと耳まで真っ赤になった。
「だっ、だめに決まってます嫁入り前ですよ!」
リズは、問答無用でジェドを殴った。