平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
そうやっていると、幼馴染感が強い。獣騎士たちが仕方ないかと苦笑を浮かべるそばで、リズは自分の話題から気をそらすべく彼らに尋ねた。
「今日も名所巡りですか?」
「おぅ。号令かかるまで、休みみたいなもんだからな」
「俺らは、半ば有給をもらっているようなものだよ」
トナーが、気も楽にした姿勢で皿に盛られている菓子の一枚を口にする。すると周りの獣騎士たちも、リズを見て次々と回答してくる。
「俺、あんま王都の経験ないから、買い物がてら見て回ってる」
「俺は王都の観光地を、相棒獣と一緒に一つずつ見て制覇しているとこ」
「俺は美味いもん巡り!」
みんなには結婚準備を手伝ってももらっていたから、それぞれ楽しんでもいるようで安心する。
リズだって、楽しくないわけじゃない。別邸では休み扱いなので、恋人としてジェドとゆっくり話ができる時間も気に入っていた。
ただ、慣れないだけなのだ。
キスにも怖がって、察してジェドが途中でやめてくれる。それの繰り返しだ。
伯爵夫人としての教育も始まっていたので、キスなんて序の口だとは分かっている。だから、そこは少し申し訳なくも思っていた。
ジェドはリズを望んでくれているのに、リズは彼に追い付けないままだ。それが彼の重荷になっているんじゃないか……と考えると気が重い。
「今日は、注文していた花嫁衣装の確認だろ?」
「今日も名所巡りですか?」
「おぅ。号令かかるまで、休みみたいなもんだからな」
「俺らは、半ば有給をもらっているようなものだよ」
トナーが、気も楽にした姿勢で皿に盛られている菓子の一枚を口にする。すると周りの獣騎士たちも、リズを見て次々と回答してくる。
「俺、あんま王都の経験ないから、買い物がてら見て回ってる」
「俺は王都の観光地を、相棒獣と一緒に一つずつ見て制覇しているとこ」
「俺は美味いもん巡り!」
みんなには結婚準備を手伝ってももらっていたから、それぞれ楽しんでもいるようで安心する。
リズだって、楽しくないわけじゃない。別邸では休み扱いなので、恋人としてジェドとゆっくり話ができる時間も気に入っていた。
ただ、慣れないだけなのだ。
キスにも怖がって、察してジェドが途中でやめてくれる。それの繰り返しだ。
伯爵夫人としての教育も始まっていたので、キスなんて序の口だとは分かっている。だから、そこは少し申し訳なくも思っていた。
ジェドはリズを望んでくれているのに、リズは彼に追い付けないままだ。それが彼の重荷になっているんじゃないか……と考えると気が重い。
「今日は、注文していた花嫁衣装の確認だろ?」