平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
トナーの相棒獣は、ドキドキした表情だった。トナーから「割れ物は入ってないから大丈夫」と説明されている間も、よく分かっていないような表情で、疑問符を頭に浮かべていた。
「それしても、王都楽しみだな」
一緒に荷物をベルトに結びつけたところで、手伝ってくれた獣騎士が言った。
「団長の結婚式が開催されるって前告知がされてから、お祭り騒ぎらしいぜ?」
「挙式の当日まで祝い祭だってさ」
「そ……れは、なんだか恥ずかしいですね」
大々的に祝われている状況だ。獣騎士団に届いている祝いの手紙の数々でも実感していたので、リズは思い出して嬉しさにはにかむ。
すると獣騎士たちが、笑って肩や腕を軽くはたいてきた。
「でも楽しみなんだろ? 結婚準備の間に、団長と二人で出かけられるし」
「確かにそうですけど!」
素直になれなくて、まだまだ恥ずかしいだけ。婚約してから結婚までのスケジュールに追われたが、リズだって王都への出立の日も楽しみにしていた。
だから先程の荷物の件だって、つい走って取りに行ってしまったのだろう。
「まっ、結婚式の本番まで二週間はあるんだ。気を楽にしていこーぜ」
「そうですね。ずっと肩を張っていても、もったいないですものね」
「その通り! 俺、屋台が出ていたら買い食いする予定なんだ」
「それしても、王都楽しみだな」
一緒に荷物をベルトに結びつけたところで、手伝ってくれた獣騎士が言った。
「団長の結婚式が開催されるって前告知がされてから、お祭り騒ぎらしいぜ?」
「挙式の当日まで祝い祭だってさ」
「そ……れは、なんだか恥ずかしいですね」
大々的に祝われている状況だ。獣騎士団に届いている祝いの手紙の数々でも実感していたので、リズは思い出して嬉しさにはにかむ。
すると獣騎士たちが、笑って肩や腕を軽くはたいてきた。
「でも楽しみなんだろ? 結婚準備の間に、団長と二人で出かけられるし」
「確かにそうですけど!」
素直になれなくて、まだまだ恥ずかしいだけ。婚約してから結婚までのスケジュールに追われたが、リズだって王都への出立の日も楽しみにしていた。
だから先程の荷物の件だって、つい走って取りに行ってしまったのだろう。
「まっ、結婚式の本番まで二週間はあるんだ。気を楽にしていこーぜ」
「そうですね。ずっと肩を張っていても、もったいないですものね」
「その通り! 俺、屋台が出ていたら買い食いする予定なんだ」