吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜



「……反応がいちいち可愛いね」

「そ、そんな見つめないで……ください」


「無意識に堕としにかかるタイプ?」

「はへ?」



さっきから可愛いとか慣れないこと言われるし、距離が近いし……!


こ、ここは何か違う話を振ったほうがいいような……!


「あ、あの! 名前……教えてください!」

「都叶音季」


「とがの、とき……くん」


名前まで珍しいというか魅力的。

だって、ぜったい周りの男の子にはいなさそうだもん。


「音季って呼んでよ」

「え、えっと……音季くん……っ?」


「ふっ……なんで疑問形なの」

「よ、呼ぶの慣れてなくて」



初対面だっていうのに、お構いなしに距離を縮めてくるし。

わたしが不慣れなだけで、いまどきはこれくらいが普通なのかなぁ。

< 11 / 64 >

この作品をシェア

pagetop