吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜
「それにしても結構な大荷物だね」
「あっ、じつは寮を探していたら迷子になっちゃって」
「……んじゃ、俺が連れて行ってあげよーか?」
ということで、お言葉に甘えて寮まで案内してもらうことになった。
寮に行く途中。
どうしてこの学園に入ったのか聞かれたので事情を話すと、衝撃の事実を知らされることに。
「あー……。たしか、そんな特待生制度あったけど。それって、この学園にいる吸血鬼と契約しないとダメだった気がする」
「え?」
契約……?
そういえば、人間と吸血鬼が契約を結べる……みたいな話も、昔お母さんから聞いたことあるような。
たしか、人間も吸血鬼も年齢が13歳になってからしかできないんだっけ。
自分には無縁なことだと思っていたから、あまり深くは知らないけど。
この学園でも、その契約制度があったなんて。