吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜
学費だって到底払っていける額じゃないし、やっぱりこの学園から去らなきゃいけないのかな……と思ったら。
音季くんから耳を疑うような提案が。
「……んじゃ、俺と契約する?」
「え……えぇ!?」
今さらっと、すごいこと言われたような気がするよ!?
「だって、真白困ってるんでしょ」
「そ、それはそうだけど。でも、そんな簡単に決めていいのかな……」
さっき音季くんから聞いたこと。
吸血鬼は契約したら、契約した相手の人間の血しか飲めなくなる――そして、他の人間の血を飲んだら命を落としてしまう。
「ただ……俺と契約するなら、ずっとそばにいてもらうことになるよ」
「ず、ずっと?」
「そーだね。あと、血が欲しいときはもらうから」