吸血鬼くんと、キスより甘い溺愛契約〜無気力なイケメン同級生に、とろけるほど愛されています〜
ゆっくり身体を離されて、お互いの目線が絡む。
「これ契約の証ね」
「……?」
音季くんが、わたしの左手首にピンクゴールドのブレスレットをつけてくれた。
「契約した相手に、あげるのが決まりなんだって。だから、真白はこれつけててね」
そんな決まりもあるんだ。
何もかもが経験したことないから、戸惑ってばかり。
「これで真白は俺のになったね」
まさか自分が吸血鬼と契約したなんて、いまだに実感がなくて。
音季くんも、こんな簡単に契約しちゃって、ほんとによかったのかな……。
そ、それにさっきキス……しちゃったし。
契約のためとはいえ、はじめてだったのに。
「……顔真っ赤」
「う、あ……、や……っ」
思い出したら、ブワッと熱がこみあげてくる。